尾道市と今治市をむすぶ「しまなみ海道」と言えば、今やサイクリストの聖地として全国から大勢が集まるコースになりました。
一方、こちらは呉市の下蒲刈から大崎下島、愛媛県の岡村島までを結ぶ「安芸灘とびしま海道」。しまなみ海道より広島市内から近いのと、交通量が少ないこともあり、子供たちともゆっくり楽しめました。
子供とのサイクリングは「下蒲刈島」が圧倒的におすすめ。広い公園、きれいな橋、おいしいランチ、気持ちの良い海のプチサイクリングを紹介します。
あるくのすけ
目次
安芸灘とびしま海道って?
呉市の下蒲刈島から愛媛県今治市の岡村島まで、7つの橋で結ばれた「安芸灘とびしま海道」。庭園を渡る飛び石(とびいし)のように見えることから名づけられたそうです。
子連れの見どころは?
ゆっくりするなら下蒲刈島だけでも楽しめます。安芸灘大橋を見渡せる大津泊庭園、昔ながらの建物や博物館がある松濤園周辺を散策してお昼ご飯。大崎下島の御手洗地区もきれいな街並みが広がり気持ちのいい場所です。
夏には「県民の浜」や梶ヶ浜など、海水浴の楽しめる場所もたくさんあります。
アクセスは?
広島市内からは安芸灘大橋まで車で1時間ほど。大崎下島まで行くとさらに30分ほどかかります。呉市の道路は夕方はけっこう混むので、時間に余裕をもって動きたいですね。
スタートは安芸灘大橋
広島市内から行くと呉市の広を少し過ぎて安芸川尻の少し手前に「安芸灘大橋」があります。ここがスタート。
料金所を渡ると…
広ーい橋です。立派な橋で瀬戸内海を楽しめます。普通車730円。あとで書きますが帰りは無料になります。ここから先の橋は全部無料なので、けっこうお安く行けます。(とはいえ広島から行くとクレアラインも有料道路ですが)
「安芸灘大橋」は長さ1,175m、主塔の高さ119mもある巨大な橋。建築賞をとったこともあるそうです。
大津泊庭園は「庭園」だけど広い公園です
橋を渡ってすぐにある「大津泊庭園」(おおつどまりていえん)。庭園もあるのですが、広い公園です。
駐車場も広いので、下蒲刈島の観光の拠点にもなっているようです。瀬戸内海でも有名な港として栄えていたそうです。
広-いグラウンド。奥には安芸灘大橋が見えます。
きれいな木々が植えてあったり、「天神鼻」と呼ばれるこんもりした森があったりしますが、子連れとしては公園まわりで十分。
あるくのすけ
展望台に登ると・・・
奥には安芸灘大橋が一望できます。海も近くて気持ちのいい場所です
健康遊具がありました。ぶらぶらストレッチ。地元の人たちにも親しまれている公園です。
歴史ある庭園に美術館が集まる三之瀬エリア
下蒲刈島には由緒あるスポットがいろいろありますが、これがちょっとわかりにくいんですね。メインは上蒲刈島につながる「蒲刈大橋」周辺のエリアです。
いろいろ書いてありますが、子連れとして押さえておきたいのは
- おいしいご飯屋さんがある
- 気持ちの良い港町が楽しめる
- 昆虫の家、松濤園、美術館はお好みで
という感じでしょうか。
せっかくなので、ちょっとのぞいてみるのが良いと思います。
気持ちのいい港町
感じの良い港の残るエリアです。歩くだけでも気持ちいいですよ
櫂伝馬船を発見
昔ながらの雁木が残っています。
鞆の浦などいろんなところにありますが、けっこう状態が良い感じです。
美術館とか松濤園とか
江戸時代に朝鮮通信使が来日した際に盛大な歓迎をした、その当時を再現したそうです。きれいな庭園が楽しめます。
そしてこちらは蘭島閣美術館。
子供用のワークショップもやっていました。
興味のあるイベントがなければ特別行かなくても良いかもしれません
昆虫の館
やや地味ですが、昆虫の標本が集まっています。
島にはたくさんの虫がいるんですね。標本づくり体験などもやっているようです
本題の子連れサイクリングコースです
さて、ようやく本題です。とびしま海道は豊島、大崎下島まで行けますが、子連れ、特に小さな子連れのサイクリングは圧倒的に下蒲刈島がおすすめ!上のマップが一番わかりやすかったので引用させてもらいました。
高低差がほぼないので、簡単に1周できちゃいます。全部は回っていませんが、1周14km、1.5時間~2時間ぐらいで回れるそうです。
(島を渡る場合は、橋の前後の高低差が数十メートルあるので、かなり大変です。小学校高学年以上じゃないと難しい印象。車道でもあるので、かなり装備もしっかりする必要があります)
自転車がある場合
車に自転車を積んでいる場合は、大津泊公園に泊めて出発。蒲刈大橋や松濤園を通り抜けて、島の南側へ向かうことができます。
1周しても良いし、松風園あたりまで行ってUターンするのも良いですね
レンタルサイクルは梶ヶ浜海水浴場へ
大人3時間1000円、こども500円~ 乗り捨てや配車も可能だそうです。予約が必要です(080-2927-2504)
歩道だけ走れるコースもあり
小学校低学年くらいだとまだサイクリングは心配です。歩道だけ走れてサイクリング気分が味わえるコースを見つけましたよ。
島の東側、松濤園付近がスタート。
安全そうな歩道が続きます。海や上蒲刈島が見えて、本当に気持ちの良いコースです
無人野菜直売所が!
歩道が広いし、車もあまり通っていませんでした。でも小さな子供の運転からは目が離せません。
梶ヶ浜海水浴場に到着
キャンプ場があって、バーベキューも楽しめます。コテージもあるそうですよ
キャンプ場のまわりにもちゃんと歩道があるんです
遊具があったので一休み。小さな子連れにはうれしい休憩場所です
あるくのすけ
歩道だからゆっくりのんびり走ったよ
海に小さな山に、本当に気持ちのいいエリアです
小学校低学年にとって最大の難所、トンネル。歩道がありますが、ちょっと道が細い。押して歩きました
トンネルをぬけると再び住宅街。海際の港町
このあたりのお宅は大きな別荘みたいな家がたくさんあって、うらやましい限り。
民宿があったりする小さな静かな港町です
釣りを楽しんでいる人がけっこういました。
2020年に閉校となった下蒲刈小学校。
そのちょっと先で歩道は途切れてしまいました。小さな子連れなので、サイクリングはここで終点。
下の地図の左下の赤丸あたりが歩道の終点。蒲刈大橋のあたりから走ったので、歩道しか走ってないけど、島の3分の1くらいは走れました。(赤い線の部分)楽しかった!
おすすめランチを発見したよ
そんな下蒲刈島での食事はというと、そんなに多くはありません。
丸谷カフェは休業中(2021年3月時点)
最初のお目当てはレモンラーメンこと島そばを提供している「まるやカフェ」。レモンが実る11月~2月の名物ということでしたが、残念ながら2021年2月時点ではお休み。まだ再開していないようです。早く復活してほしい
松濤園周辺にもいろいろあります
コンビニはありませんが、パンやアイスなどを打っているお店や、お好み焼き、たこ焼き屋さんなどがあります。新型コロナウイルスのため、屋外で食べられるような持ち帰りのお店もありましたよ。
お食事処 麒麟
そんな中、入ったのが蒲刈大橋のふもとにある「お食事処 麒麟」。これが大当たり!
1000円ちょっとの定食が並びます。
刺身定食1300円。新鮮、プリプリです。ご飯もおかわりできました。
そして天ぷら定食!900円でしたが大満足。
煮つけ定食は残念ながら売り切れ。
普通と言えば普通なのですが、落ち着ける店の雰囲気、畳の座敷、和やかなお店の方々、大満足でした。ありがとうございました。
これも大事!橋の料金の割り引き
普通車730円の安芸灘大橋ですが、買い物をすると帰りの回数券がもらえます。
- 安芸灘大橋を現金で通行(通行領収書を保管)
- 安芸灘とびしま海道エリアの指定施設で1000円以上利用
という条件が必要。
そして通行領収書と1000円以上のレシートを「交換所」にもっていって回数券をもらう必要があります。
橋の「通行領収書」を捨てないのがポイント。
回数券と交換できる施設は以下の通り。忘れず交換してから帰りましょう
- 蘭島閣美術館
- 松濤園
- お好み焼 きしな
- 海駅三之関
- コテージ梶ヶ浜
- 丸谷カフェ
- 恵みの丘(ハーブ工房)
- 県民の浜 輝きの館
- お食事処 かつら蒲刈本店
- であいの館蒲刈
- 島宿 あこう
- 民宿 かまがり
- まちの駅 しまcafe きたたに
- 御手洗休憩所
- 村尾昌文堂
- ゆたか海の駅とびしま館
- 潮待ち館
- グリーンピアせとうち
- くれ観光情報プラザ
詳しくはコチラ→https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/topics-info2012-04-20-akinada.html
こちらは蒲刈大橋のふもとにあるお土産屋さん↓
ここで回数券に変えました。
まとめ
とりあえずこの記事では、子供と楽しむお手軽海沿いサイクリングをまとめました。日帰りで楽しめるので、瀬戸内海サイクリングを楽しむには最適です。
もうちょっと子供が大きくなったら、一緒にしまなみ海道サイクリングにも挑戦してみたいなと思います。
島のMAPはこちらの呉市の公式ページに集まっています。おすすめです
とびしま海道で行ける大崎下島の「日本一のジャングルジム」にも行ってきました!
「日本一のジャングルジム」(呉市大崎下島)を「天空の城ラピュタ」風に解説してみた(今は遊べないけどね)最後まで読んで頂きありがとうございました。