広島の中心部の公園と言えば、「平和公園」。とはいえ、「平和を学ぶ場所」というイメージが強いせいか、「遊び場」としては、あまり使われていないような・・・
では子連れで歩くと、どんな公園なのか。見どころやフォトスポット、所要時間などを、観光客にもわかりやすく、お伝えします。
あるくのすけ
目次
アクセス・行き方は?
電車で行くなら、広電「原爆ドーム前」、またバスなら紙屋町(西)などが最寄となります。バスセンターからも歩けるし、子連れにとっては比較的、行きやすい公園です。
ちなみにまわりには、けっこう広い公園がたくさんあります まとめはコチラ↓
紙屋町で「遊び場&公園」を探して歩いてみた電停前には原爆ドームが
↑コチラは北の入り口から入った時の様子。
原爆ドームの目の前には「慰霊碑」があるんです。忘れがちですが、まずは手を合わせて・・・
ちなみに平和公園を歩いていると、4,5回は子どもと手を合わせる機会があります。慰霊碑が多くあるんです。
公園内の看板に注目
公園内には、被爆直後の様子や、その場所ごとの歴史が書かれた看板があります。被爆前だったり、被爆直後だったり・・・どちらにしても今の様子とは全く違います。幼稚園年長さんくらいから、そのことを伝えながら歩いていきたいですね。
こちらは原爆ドーム前に置かれている看板。
ここはもともとは公園ではなく、繁華街だったんです。1発の爆弾で、それがすべて焼き尽くされ、その土地を埋めて平和公園ができたんですね。今でも、地面を掘ると当時のアスファルトの道路や、割れた食器など商店街の痕跡が発掘されるそうです。
元安橋はフォトスポット
平和公園の慰霊碑は「中洲」にあるので、橋を渡らないと行けません。こちらは代表的な元安橋。土日は歩行者天国で歩きやすいのが助かります。原爆ドームの撮影スポットでもあります。
↓こんな感じの写真が撮れます。
元安橋南側には船着き場があります。ちょっと話はずれますが、広島は観光船による観光が、心の底からおススメです。
広島観光は船がおすすめ!微妙にわかりにくい観光船ルートをまとめてみた橋の西にはあの映画にも登場した「レストハウス」
映画「この世界の片隅に」でも出てきました。元々は大正屋呉服店として建築。被爆時は燃料会館でした。(2019年は休業中)
ずいぶんと長い間「レストハウス」として、観光客の休憩所となってきました。あまり広い施設ではなく、いつもぎゅうぎゅうだったので、耐震改修と増築工事で使いやすい場所になると良いなと思います。2020年4月にオープン予定だそうです。
「原爆の子の像」では折り鶴に親しもう
原爆症でわずか12歳で亡くなった佐々木禎子さんの同級生の働きかけがきっかけで建てられた「原爆の子の像」。原爆で亡くなったすべての子どもたちへささげる像だそうです。石碑には「これはぼくらの叫びです。これは私たちの祈りです。世界に平和をきずくための」と記されています。
まわりにあるのが広島に届いた折り鶴を展示するスペース。雨でぬれないようになっています。広島市には毎年、10tもの折り鶴が届くとのこと。それらの折り鶴は再生紙としてノートになったり、様々な使われ方をしています。子どもたちにも、ここで折り鶴を見せて、関心を持ってもらうのもよいかもしれません。
ちなみに原爆の子の像の手間にはバラ園があります↓
原爆慰霊碑では手を合わせよう
原爆慰霊碑。中央の空洞の奥に原爆ドームが見える設計になっています。慰霊碑の下にある石棺の下には、原爆死没者名簿といって、これまでに亡くなった被爆者の名前が記された書簡が納められています。
原爆慰霊碑の南側には広い芝生。悲劇を見つめ、冥福を祈るという行為のあと、この広場を見て気分を落ち着かせるのかもしれません。けれど、子どもたちにとっては、ただの芝生。
あるくのすけ
原爆資料館は小学生以上でしょうか…
こちらは原爆資料館の東館。
入館料は、大人50円から200円に値上げされました。ぜひ見学してほしい施設ではありますが、実際には小学校中学年くらいからが良いかもしれません。
2019年の4月末までは、本館は改修中。↓の写真でいう真ん中の棟です。
2019年の4月25日に再オープンしました!
被爆の様子が印象的にわかるプロジェクションマッピングや、被害の深刻さ、残酷さがわかる遺品を展示したコーナーなど、大切な展示だと思います。昔より文字が少なくなり、わかりやすくなったので、小学生でも見やすくなった印象です。
平和公園あれこれ
ベンチが多い公園です
公園のあちらこちらにベンチがあります。朝方は適度にくつろぐお年寄りの姿が見られますが、日中は外国人観光客がくつろぐ姿が目立ちます。
子連れにとっては、これだけベンチがあるのは助かります。
噴水があちらこちらに
原爆資料館の南側には噴水があります。かなり水の量が多いので、夏は水しぶきが憩いの場となります。暑い日はぜひここに。
原爆ドーム前にも噴水あり ↓
やはり水を求めて亡くなった被爆者がいることが関係しているのでしょうか。水があちらこちらにある印象です。
原爆資料館東館には「交番」が
東館の北側には「平和記念公園 臨時交番」があります。平和式典の時はここに警察官が駐在します。
↑ ガラス張りの入り口のような部分ですね。
ぴーすくる乗場あり
原爆資料館 東館の目の前にぴーすくるがあります。
登録をすれば使える電動自転車です。登録がもっと楽になれば普及すると思うのですが・・・。自転車に乗れる年齢ならば、この自転車はおすすめです。
平和公園にオムツ替えスペースは?
原爆資料館 東館にはトイレにオムツ替えのできるスペースがあります。個室になっておらず、ちょっと無理やり作った感じは否めませんが。
その他にも、広島国際会議場のほか、公園内の公衆トイレにも、ベビーシートはついています。(あまりきれいではなさそうですが・・・)
カフェや休憩場所は?
こちらは原爆資料館東館1階にある売店。お茶やソフトクリーム、簡単な軽食が楽しめます。
混んでいると、ぎっしりですが、一応テーブルがあります。
お土産も売っています
このカフェにも少しお土産があります。改修後、もっと広い売店ができるはず・・・
平和をイメージした「広島シール」。これは珍しいかもしれません。
桜が楽しめます
元安川沿いはちょっとした桜並木の通りになっていて、多くの広島市民がお花見をします。
「原爆ドームとお花見」って、ちょっと県外の人からすると違和感もありますが、生活に溶け込んでいるので、広島の人は特に気にせずお花見をします。
慰霊ときれいな花がセットで、平和公園なのでしょうか。
まとめ 所要時間は?
今回、「原爆ドーム→慰霊碑→原爆資料館」とまわってみて、子連れで歩くのにかかった時間は30分。観光客も少なく、広くて歩きやすかったです。もちろん遊具はありませんが、慰霊碑でのお祈りや、折り鶴などに興味を持ってくれたのは良かったなと思います。
原爆資料館については1時間はみておかないと、十分、見ることができないと思います。
トイレやオムツ替えスペースは、充実しているとは言えなかったので、なるべく別の場所で済ませてから向かうのが良さそう。
あるくのすけ
朝早くの平和公園の散歩は、人も少なめで気持ちいいよ。
リニューアルした原爆資料館はもちろん、おりづるタワーなど、見どころが増えたし、泊まってみるのもおすすめ。
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〇広島市中区中島町1丁目1
〇24時間やってます
最後まで読んで頂きありがとうございました。